d design travel

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・・・・・・・・・・・・・・・・文献から抜粋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

 

【YCAMはどうやってうまれたか?】

・2003年11月完成
・人口約15万人の合併前の山口市に
・建築家磯崎新が「これからの地方都市はメディアだ」という構想をもちこむ
・山口市が都市としての持続可能性を有するには、古いものだけではなく新しい価値観が

 更新されていく場が必要だという考えのもと多くの反対の中生まれた。

 

YCAMが生まれたことで、町に起きたこと。】

・今、日本中の美術館などの施設には、自発的に創作したり、市民と町の将来のためになる

 新しい創作が全くないことから、それが立ち行かなくなるところも出てきている。そんな時、

 アーティストを育てるよりも、鑑賞者・理解者を育てるというYCAMの考えは、面白い鑑賞

 者が増えることにより、町の創造性が増し、そこにある企業の感性が、製品や産業に独創性

 を与えることになるだろう。


・今の教育は不確かなことをなるべく教えない。その結果、わかりやすいゴールに子供たち

 向かってしまう。スポーツ選手か、エリート官僚か。頭のいい大学にいっても就職がなかな

 か難しい中で、ゴールを思ったとおりに切れないとすぐに廃人のように落ち込んでしまう。

 発想に、感性に、柔軟性がないんです。

 

・YCAMのワークショップを見るとおそらく誰もが興奮し、感動する。東京でもなかなか見

 ない企画展には、東京からはもちろん、世界各国から人々が山口市にやってくる。そこに見

 えるものは、生きていくためにとても必要な、アナログ的アイデアだ。

 

・感性を豊かにしていくプログラムや、メディアアートからヒントを得た、独創的なワーク

 ョップというソフトや、それを伝えるハードウエア。
 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・以上、文献から抜粋・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

【YCAMのような足取りを追随できるか】

 

 第一線で活躍される著名人の行動と発言にまずは感銘の意と感謝の気持ちで包まれました。
 発信力や、影響力のあるデザイナーとしてのナガオカメンメイという人の感じたリアルな

 実感を聞き逃すまいと、出版記念パーティーでは一文一句に耳を傾けたました。
 山口県を、このような感度で切った文献はたぶんないのだろうとワクワクしました。
 同時に外から来たこの人に何が感じられたのだろう、という不安でドキドキもしていました。
 では中からはどうか。

 YCAMが与えてくれたものを一つ挙げるならば
 山口でもできるんだよという勇気だろう。

 山口県の場合、鑑賞者を育てるという行為が、とても重要だ。
 ギャラリーを募るというか、クライアントと一緒に育てるといった考えは、人材や企画や

 文化創造の感度という点で理解や共感の低い場所においてはまずクリアしなければならな

 いハードルであり、同時にすべての作業に関わってくる足かせでもある。

 ここでできるのか、この場所で可能性はあるのか、という疑問を常に横に抱えていく。
 場所は人がつくるもの…のニーズをつかむことができなければプロジェクトは頓挫する。
 YCAMができたんならこれだって
 そのくらいの指標になったのではないだろうか。
 
 YCAMができて10年。
 その役割や影響は今後大いに見えはじめるのではないか

 と思っている。
 当時小学生だった子どもは、社会へ出て行く頃だ。
 自身の進路や骨格の価値観が柔軟に社会に適応していってくれていることを期待しながら
 これからも山口をみていこう。
 

 

   

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ケーキ入刀
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d design travel show 出版記念パーティー
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