3月2日土曜日、渡邊良重さんによるトークイベント「デザインは楽しい」
が周南市で行われました。会場はほぼ満席に近い400名に及ぶ来場者で埋められました。
御両親、ご友人をはじめ学校の同級生など、知人の方々も数多く足を運ばれ、ご自身は地元での
公然の場ははじめてということで、少し緊張されている様子。でも終始、
渡邊ワールドを存分に発奮して頂きまして、全体としてはアットホームなとても
リラックスしたよい雰囲気の講演会でした。
渡邊さんの作品は、日常生活の中で数多く見ることができますが、特にフラワーベースという
花瓶は、講演後の販売でも即座に完売という盛況ぶり。
渡邊さんの人気がうかがえます。
講演後の懇親会ではスタッフメンバーもテーブルを共にでき、色色なお話を聞くことができました。
……渡邊さんの発想の原点を、地元山口の自然になぞる人は多い……
そのことに関しご自身の確証は得られないものの、作品に登場するキャラクターや背景や物語は、
多分にその影響があるのではないだろうかと思います。
デザインという現場では、モノを発想するという創作物に向き合うとき、経験や価値観、頭の中の
潜在的な記憶や感情が骨格をつくる。
幼少の頃に培われた感覚、原風景や教育環境によって、少なからず作者の作品に色付けされている
のは、同じデザインの世界にいる者として思い当たる節があります。
この山口に何があったのか。そしてそれはまだあるのか。
渡邊さんのこれからの作品も楽しみです。
懇親会の全体写真